ほめ上手がいかに個人の才能を引き出すか・・・

「最小単位の市場戦略」谷口正和著より。
ただほめるだけなら誰にでもできるだろう。上手にほめるのはやはり、タイミングや相手への評価がきっちりできてきることが条件ではないだろうか。筆者の谷口氏は、人が才能を最も発揮するのは、自己愛に目覚めたときだという。
それは簡単にすると次のようになる。「ほめられる→うれしい→自信がわく→そんな自分が好きになる→自己愛」この循環が、人を大きく成長させていくというものだ。
自己愛=自己実現への情熱を引き出す力と言っている。成長を自己確認させていくもの、それがほめる力だという。マラソン小出監督の選手育成の秘訣は、ほめることだった。それで、高橋尚子選手、有森裕子鈴木博美らの名選手を育ててきたのだ。
高橋選手はもともとはトラックの選手でマラソンではなかった。しかし、小出監督は出会ったときから「お前はロードに向いている。マラソンなら世界一になれる」と、毎日のように言いつづけたという。才能を見抜きしっかりとほめ練習した結果、一流選手になったのだ。
ほめ方もヘタをするとオダテているようにもとられるし、場合によってはイヤミにもとられてしまう。ほめ上手になるにはやはりほめる側の力も必要なんだろう・・・な。
蛇足・・・
私はワイフの作った料理もよほどでないと無意識に「ウマイ!」といってほめることはない。しかし、とくにマズくなければある程度は意識的にほめることも必要かな。それで、自分がウマイ物が食べられる機会がふえるなら・・・