「郷土の代表」として心の底から応援できるだろうか。

産経新聞」2006.8.16付けより。
もうこれだけで何を意味しているか想像はつく人も多いことだろう。今行われている甲子園での全国高校野球大会のことだ。いままでは留学といえば、海外か“駅前”に限られていたが、最近では高校野球留学も入ってきた。
つまり、他府県からの中学生を野球のために受け入れることのようだ。もっともその名称が使われる以前からもこのようなことは行われてきている。留学というととは野球を専門に学ぶということだろうか。ともかく関西の中学出身者が多い。大阪32人、兵庫11人。
甲子園への切符を手にするために、競争率の高い地区を避けて参加校少ない府県へ移動するのは当然かもしれない。今回の夏の大会では香川西は全部員が県外出身者だという。それでも、8月15日には鹿児島工に9−3で圧倒され敗れ去っている。
もし仮に、このような100%他府県出身者にようるチームが全国制覇したとしてもその県民や母校は本当に喜べるものだろうか。
まあ、野球留学という言葉があろうとなかろうと、以前から高校側からのスカウト活動は行われてきた。あの超高校級といわれた横浜高校の松坂投手(現西武)でさえ東京の江戸川区の中学出身だった。
せいぜい、1チームに2,3人程度の野球留学生ならいいのに・・・
(蛇足)
8月16日の試合で山形県勢としては初めてベスト8に日大山形が進んだ。これを聞いて20年以上前の試合を思い出した。それはPL学園との試合でなんと29−7で敗れたのだ。実は私はその試合をバックネット裏で観戦していた。当時はKKコンビ(桑田、清原)が大活躍していた頃だった。試合の行方を始めの数イニングで決めてしまったPLは途中清原までマウンドに送っていたのだ。しかし、コントロールは定まらずフォアボールを出していたな。それにしても長すぎて飽きるほどの試合だったな。