やる気を自分の「意志」で引き出すことは難しい。

「PRESIDENT」2006.7.17号より。
こう述べているのは脳科学者の池谷裕二氏だった。今までは脳が身体を支配していると思われてきたが、現実にはその逆である傾向が強いようだ。
脳の働きは脳自身が決めているのではなく、むしろ身体が決めていた。つまり、やる気を自分の内なる意志で引き出すことは不可能だという。ただし、やる気が湧き出るようにする方法はあった。
それは意外にも単純なことで、頭でっかちにならずに、まず行動してみることだった。だからいつもは頭の中だけで考えて打ち消してしまうようなアイデアもまず紙に書き出してみるのもいいようだ。もしかしたらそこからいいヒントを連想できるかもしれないからだ。
まず、行動を起こす。→脳が働き始める。というパターンだ。ここまで書いてきて私自身の最近のことを思い出した。それは庭の草むしりと樹木の枝切りをしたときのことだった。
長引いた梅雨でそのうちと思っているうちに、ますます庭いじりが億劫になっていた。ところが、いったん取りかかってみると庭がすっきりしてくるのが気持ちがいいことに気づいたのだ。しかも大汗をかいたことで心地よい疲労感も味わうこともできた。
似たようなことは、今書いている日記にも言える。書き出すまでは面倒で、2,3行のつもりがいつしか数十行になっていることもある。つまり書いているうちに脳が働きだすのだろう。ある意味ノッてきたともいえるのかもしれない・・・な。(今夜はこのへんにしておこう)