オペラを歌う人は芸術家で、ポップスを歌う人は芸能人・・・

「芸術力の磨き方」林望著より。
もしかしたら、そうかもと思ってしまうフレーズだ。つまり「芸術」と「芸能」の間に境界線が引かれているのだ。「クラシック音楽をやっている人は、自分たちの演奏こそが芸術でロックやポップスはそれより一段低い芸能として軽く見ている節がある。」と筆者は述べている。
まあ、どちらにも縁がない私などはどうでもいいことではあるが、それを仕事としている人には気になるところかもしれない。オペラ歌手が浜崎あゆみ宇多田ヒカルのように歌えるかといったらムリだろう。また彼女らがオペラ歌手のようにはもっと歌えないであろう。
つまり、音楽の種類が違うだけであって、レベルがどうのこうのと言ってもはじまらない。(じゃあ、オペラとポップスではどちらがより稼ぐかなんて関係ないか・・・)
似たようなことでは、画家は芸術家でイラストレーターや漫画家はそうではない、なども考えられる。とはいっても、どちらも展覧会や個展などは開催したりしている。いずれにしても必要なのは実力と人気のようにも思える。
いちいち芸術だの芸能だのと区別せず、私たち受け手である一般人が楽しければそれでいいのかな・・・(と、何だか曖昧に終わらせてしまうのは私の悪いクセ)