(電車内での会話)「若い人の座席の前に立っちゃいけませんよ・・・

これは以前電車内で耳にして、その後も時おり思い出す言葉。
50代の女性が母親か父親に言っていた。つまり、人が車内で腰掛けている前にお年寄りが立っていると、席を譲ろうとするからそれを気遣っていたのだ。若い人から席を譲ってもらう(奪ってしまう)のが気の毒だと思っているようだった。
確かに座席に座っている時、お年寄りに前に立たれると困ることがある。もしその席が運よく自分が座ることができたときなら、比較的すんなりと譲れるもの。しかし、始発駅で15分も待ってようやく席を確保できた時にはちょっと迷ってしまう。(よほどの時を除いてきっと譲らないだろう。)
学生や若者だからといって必ずしも、疲れていないわけではない。ようやく座ることができた席をお年寄りにサッと譲れる人は尊敬してしまう。お年寄りに前に立たれると、なんだか自分が悪いことをしているような気になってしまう。(正直にいえば、メイワクだと思えるときがある)
お年寄りに席を譲るのはマナーとしてはいいことだが、自分が疲れているときはなかなかすんなりとはできないときもある。そんなことを考えると、先ほどの「座席の前に立っちゃいけませんよ」と親に言える女性はエライと思ったものだ。
しかし、それ以来そんな言葉は二度と耳にしたことはない・・・だからこそ印象に残っているんだろうな。