「人間関係」という利益。

成毛眞マーケティング辻説法」成毛眞日経MJ著より。
ここでの、人間関係とは気持ちがいい人間関係のことだ。そう考えれば、いい人間関係は利益とも思える。
ここでは、成長期のユニクロについて述べられていた。2001年までの数年間「ユニクロ」ブランドは急成長した。その要因としては低価格なわりに品質がよかったというのもある。さらに、自分で使用するばかりでなく、買ったものを軽い気持ちで友人などにあげてしまうこともあったからだ。
ある調査では、回答者の54.2%が自分以外の着用をあらかじめ想定してユニクロ製品を購入していたという。つまり、二人に一人は「ほかの人のために」買っていたことになる。これはちょっとオドロキの数字だ。
ある女性は友人にTシャツをもらってから、自分でもユニクロ製品を愛用しているという。また68歳の男性は「家に置いておくと遊びに来た子供や孫が好きなものを持っていく」からあらかじめ数枚ストックしておくという。
筆者は、ユニクロの服は、おいしい食べ物のように親しい人たちの間を何気なく行き交う一種のコミュニケーションツールだと考えている。安かろう悪かろうだけの製品ならきっとツールにまではならないだろう。
つまり、ユニクロ製品はいい「人間関係」を作るために購入されていた、というのがちょっと意外だった・・・な。(現在はどうかはわからないが)