行動すれば、新たに見えてくるものがある。

「相鉄瓦版」平成18年7月号より。
これをただのオヤジが言っているものだとしたら、誰も真剣に聞こうとはしないだろう。しかし、常にこの言葉を自分に言い聞かせているのは堀江謙一さんだった。23歳の時に単独で太平洋横断航海に成功していた。1962年のことだった。
その後1974年には西回り、2005年には東回りで単独無寄港で世界一周航海を成し遂げている。この両方向で成し遂げたのは日本人では初、世界でも2人目という快挙だ。
堀江さんは世界一周航海は壮大なスケールのムダな行為だといっている。つまり出発地イコール目的地というのは究極のゼイタク旅行にも思えるらしい。とはいっても、一般人からすれば危険を伴なった大冒険だ。
たった一人で海という大自然に立ち向かうのは勇気も必要、また生死もかけている。かつて冒険登山家の植村直巳さんは雪山で遭難して帰らぬ人となってしまった。
堀江さんにとっては、行動してそれがたとえ失敗したとしても、必ず新しい発見がありそれは次へとつながる財産ともなっているのだ。だからこそ、自ら打ち立てた目標に向かって突き進んでいる時は楽しいという。
かつての堀江青年は現在68歳、でもまだ「これでおしまい」というゴールは見えてこないという。まだまだこれからも海を舞台に、自分の夢に向かってチャレンジしたいと思っている。永遠の青年かも。
(それに引き換え今ごろのニートはなあ・・・)いやダラダラしている自分も反省せねば。