金属は意外と“生き物”で・・・

「メトロミニッツ」2006.6.20号より。
これはしばしば乗る地下鉄(東京メトロ)のフリーペーパーだ。金属を生き物と表現していることが意外だった。この文のあとは次のように続いている。「打ち方次第で厚さや形はもちろん、硬さや粘りまで変わってくる。・・・・」
ここでの金属とは毛抜のことだった。都内荒川区にある倉田製作所では1875(明治8)年の創業だというから古い刃物の専門店だ。ベテランの職人の手にかかると金属さえも生き物のように扱えるんだろうな・・・
当然ここで作られる毛抜は逸品だ。この製品を使うと痛みもなくするりと抜けるらしい。
しかし、一本8,925円もするものだから値段はかなり張っている。(こちらのほうが痛いかも。私ならたとえチクッと痛みを感じても安いほうをえらぶかな)
それだけに加工精度も高い。また、毛抜は日本が生んだ最初の化粧道具で、意外にも「枕草子」にも登場しているという。たかが毛抜、されど毛抜と言いたくなってしまう・・・な。