自然が持つ色のエネルギーをもらって元気という宝物を取り戻さないと

日経新聞」2006.5.8付け夕刊より。
画家の絹谷幸二氏が「人間発見」というコーナーで“色彩と夢の力は元気の源”というタイトルで語っているワンフレーズ。
私は数十年前から絹谷氏の絵画には関心があった。強烈な色彩によって描かれる作品はどれも印象的だ。小品は画廊などで見たが大作は美術館やホールのロビーなどで見ていた。その前に立つと想像力と創造力の迫力に圧倒されてしまうほどだ。
氏は現代は色彩を失った時代だと判断しているようだ。それは一見あふれているようだが、実は精神世界の色彩が薄れて、モノクローム化がすすんでいるという。
よく気持ちを表現するときも、暗いとかブルーな気分などともいう。やはり単色は元気が無いときに使われやすい。(いつもばら色ならいいんだが)また季節の変化にもよく色は表れる。冬枯れの世界も春になれば新緑や草花も豊富になりカラフルな世界となる。と、同時に元気も出てくるようだ。
ウェブ日記でも最近はしばしばカラフルなフォントやイラスト、写真も豊富に使われている。そんな日記は内容は別として何故か元気を感じさせるもの。(ただ、意味なく色を使ってあるものは読みにくいだけだが)
ついでに氏が言っていた「目から色を食べる」という表現もちょっと面白い。自然界の色やエネルギーにもっと積極的に触れるなら、元気が出てくるかもしれないな。どんよりした今日の空を見ても元気は失せそうだし・・・