あの人は特別な才能があるから、ということをよく言いますが・・・

朝日新聞」2006.5.7付けより。
村上龍氏が仕事力というコーナーで述べている部分。その後には次の言葉が続いていた。「・・・才能というのは、その人間にペタッとくっついている特別なモノではないんです。」
よくプロ野球などではドラフトやプロテストに受かった人は、それだけですべて才能があるとみなされている。しかし、実際プロで長年活躍できる人はその一部の選手になってしまう。プロの選手としてはそれほど長く活躍できなくてもタレントとしての才能を発揮できる人もいるから面白い。どこに活躍するチャンスがあるかはわからないもの。
我々はしばしば、その人の結果だけをみてスゴイ才能だと驚いたりするが、その人にとっては向いている何かを見つけたということのようだ。(理屈っぽい人はそれを見つけるのもまた才能があるからだ、と言うかも知れないが。)
それはともかくとして、実際プロとして第一線で活躍している人たちは、自分の集中力が持続する対象をみつけてきた人達なのだろう。時にはそれは生れたときの環境にも左右されるかもしれない。
才能があるなしにかかわらず、寝食を忘れるような仕事に出会えた人はもうそれだけで幸福といえそうだ。それにしても、亀田三兄弟の今後の活躍が楽しみ・・・だな。