サービスは、学校では教えてくれない。

「節目に強い人が成功する」中谷彰宏著より。
そういえば、学生時代に「サービス学」なんていう科目はなかった。学校では普段使わないような難しい数学の問題を解いたり、役に立ちそうもない公式や語彙などを暗記させられたという印象が強い。
定期試験や受験に関係ないものは勉強のような気がしなかった。しかし、実際に社会人になると勉強の内容も仕事がらみのものとなり、人間関係などの比重も高くなってくる。普段サービスはされるのは慣れていても、することには慣れていないもの。これもある程度の訓練が必要そうだ。
汗ばむ季節になると、時どき駅の売店で缶ビールを買うことがある。その際、「ビールください」と言ったら、すぐに黙って渡すだけの人がいる。別の人は、どの銘柄がいいか聞いてくれたり、その缶ビールが冷えているかどうか確認して冷えているほうを渡してくれる。そんな人はサービス精神があるといえる。次回もその人から買いたいとも思ってしまう。
人に喜んでもらえることを自然にできる人は、それだけサービス精神が身についているのだろう。一瞬のうちに対応できるということは、それまでの知識、経験が生きているともいえそうだ。
また同じようなサービスを繰り返していればいいというものでもないだろう。よりいいサービスは何かということも考える必要がありそうだ。どうしたら人に喜んでもらえるか、という勉強は学校では確かに教えてもらえなかった・・・な。