すべてのハウツー本は、経験を通して忘れ去られてゆく。

「タフな男になる80ヶ条」弘兼憲史著より。
この本のサブタイトルには“島耕作に聞く”というのがつけられている。マンガにしても小説にしても、空想の世界に遊ぶというのは楽しいことだ。ゴールデンウィークだから普段できない読書をゆっくりとしようという人もいるかもしれない。
ほとんど目的も無く気を紛らわせるために本を読むこともある。時間を忘れ小説の世界にどっぷりと浸かってしまうのも楽しい。書店や図書館で人があまり読まなそうな本を読むのも面白い。つまりベストセラーとは正反対にあるような。
また、よくハウツー本がベストセラーになることも多い。「○○の方法」「○○の人、○○の人」のようなものもそうだ。読んでいる最中は、何かを学んだような気になっている。
しかし、それを読んだところで、読み終わったとたんにほとんどの内容を忘れてしまっている。ハツツー本を読んでも、結局は自分の体験を通してみなければ本当のところは理解できない。
自らの体験を通してはじめて、本に書いてあることは、実はこういうことだったのかと実感として身についてくるもの。また、逆に体験することで本には書いてなかったことまで学べることもある。本にあることはあくまでワンパターンでしかないだろう。
自分独自のハウツーを身につけたとき、人にも自信をもって話すことができる・・・はず。