「何かいい話ないですか」と言ってヒントがもらえるはずがない。

「PRESIDENT」2006.4.17号より。
食物販のマーケターとして活躍する樋口武久氏はデパ地下のリニューアルを成功させエキナカプロジェクトにも参画している。彼の思考法を支えているのはデパートの鮮魚売場からスタートした25年もの現場経験だった。
デパ地下やエキュート(大宮駅、品川駅構内の大型商業施設)で扱う食品は、価格的には決して安いものではない。どちらかといえば「選ぶのが楽しい」「食べるのが楽しい」という付加価値がものを言う商品だ。このへんがコンビニの弁当や惣菜とは異なっているのだろう。
そのため単に食品のことばかり考えているわけではない。食以外の意外なところにもアンテナを張り巡らしていたのだ。たとえば、女性誌を読み、化粧品売場にも足を運ぶこともあるという。
自由に手にとれる試供品や見事にカラーコントロールされた売場やパッケージは、女性にとって魅力的な店や商品を考えるときの参考になるようだ。食品と化粧品を結びつけて考えるようなことは普通なら考えられない。
やはりここでも、フットワークで情報をいかにインプットするかがポイントのようだ・・・な。何ごともヒントをつかもうと思ったらそうそう簡単ではないな〜