こだわりのない大人はつまらない。

「趣味力」秋元康著より。
この“こだわり”はしっかりした趣味趣向をもっていることともいえよう。逆にいえば、なんにでも平均点的な人間は面白くないともいえる。デコボコがあるから人は面白い。このこだわりは個性ともいえるかもしれない。
子どもが小さいときは、親も周囲も栄養も勉強もある程度バランスよく取らせるようにしている。しかし、大人になるにつれて好き嫌いが当然でてくるもの。多趣味だという人はあまりこだわらない人かもしれない。でも、そういう人でどれも完璧にこなしている人は稀ではないだろうか。
趣味にはホビーといういう以外に「物事の味わいを感じとる能力」という意味合いもある。あの人は“着るものの趣味がいい”、という場合はある意味“着るものを選ぶセンスがある”とも取れるだろう。すると、その人の生きるセンスまでよく見えてきたりする。
人になんと言われようと、自分なりの趣味をしっかりと持っている人は、接していてもいろいろなヒントを与えてくれるようで嬉しくなってくることもある。それは仕事とは別に趣味を通じて独自の生きるスタイルを身につけているからかもしれない。
わがままな人間でもある自分を反省しながら、はたして自分には何かこだわりがあるのだろうか?と、ふと振り返ってしまった・・・