人間はみなわがままだから、楽をしたいと願いつつ簡単にできることは

「趣味力」秋元康著より。
この本は元々趣味について書かれているのが、このことは勉強や仕事についても同様のことが言えそうだ。つまり、あまりにも簡単すぎるともの足りない感じがするもの。それはある程度自分が努力したあとでの達成感を感じたいからではないだろうか。
趣味の世界はとくに仕事とは異なり義務ではないからある程度わがままになれる。しかし、だからといって自己流だけで上達できるわけではない。上達しなければ喜びもない。ある程度の基本やルールに従うことにより上達の速度も早まるだろう。ゴルフでもプロについて習ったほうが自己流で苦労するよりも早く上達するもの。
趣味が面白くなるにはコツをつかむというのもある。そのためには教室に通ったり人に教わることが近道だ。それはまた時間や仕組みに制約されることでもあるが、それらの苦労さえも楽しみに変えてゆけるところに趣味のよさがあるのかもしれない。
仕事に目を向けてみれば、予算や目標というものがある。それももし楽をして達成できるようであれば、喜びはそれほどのものでもないだろう。しかし、精一杯の自分なりの創意工夫、努力の末、大きな目標を達成できたときの喜びはかなり満足感も大きいに違いない。
楽だけをしていては、本当の楽しみを得られないのかもしれない、とふと感じてしまった。遊びも趣味も真剣だからこそ面白い。
会社や組織での仕事は一見自分ひとりで達成したようなものでも、実際は歯車のひとつでしかないことが多い。しかし、趣味なら1人だけの成功体験を味わうこともできそうだ・・・な。