普通の仕事人生だって、じゅうぶん山あり谷ありでスリリングなんだぜ

「マンガに教わる仕事学」梅崎修著より。
普通の本はあまり読まないけれどマンガならけっこう読んでいるという人もいるかもしれない。しかし、そのマンガから学べることもけっこう多い。時には人生そのものまで学べそうだ。
この本の中で、筆者は“マンガをテキストに仕事学を語る”とも述べているがこれは本のタイトルとほぼ同じことだろう。それで、この本の紹介をするには中の目次にある章を書けばいいかもしれない。
第1章 自分の仕事を探している若者に読んで欲しいマンガ
第2章 会社の現実にぶつかったら読みたいマンガ
第3章 会社の人間関係が複雑になってきたら読みたいマンガ
第4章 会社以外の生活を考えるために読みたいマンガ
第5章 仕事人生を振り返るときに読みたいマンガ
というふうになっている。これらの分類を眺めるだけでも面白そうだ。この配列は仕事を始めてから人が成長する流れにもなっている。それぞれ、8作品、合計40作品が取り上げられている。(関心があれば読んでみるのもいいかもしれない。)
そこに紹介されている作品からは仕事の紹介だけではなく、主人公がそのなかでどんな問題にぶつかり悩み解決してゆくのかが描かれているものが多そうだ。
また、これとは関係ないが経済や株の仕組みや会社そのものなどもマンガによって分かり易く学べるものもある。しかし、それらは説明を容易にするためのもので、生き方のようなものとは別ものだろう。
この本には紹介されてないが、異色なところでは官僚の内幕を描いたマンガまである。『週刊ビックコミックスピリッツ』連載中の『現在官僚系 もふ』だ。単行本もある。官僚を主人公にしたマンガで、舞台は財務省。官僚の仕事ってどんなんだろうって思ったときには難しい本を読むより楽しく学べそうだ。
ある意味、マンガは情報のお手軽入手法であるかも・・・