「景気がよくなったから売れた」という短絡的な考え方・・・

PRESIDENT2006.4.3号より。
景気回復とともに個人消費もこれから上向くか?という問いに対して鈴木敏文氏(セブン&アイHD会長)は“多少、よくなっているとしても、それはモノではなく旅行などのサービス分野であって、食品や衣料品全般の消費が伸びているわけではない”と判断している。
そして、逆に売れないからといって景気のせいにするのはちょっと違っていると述べている。問題は、“新しくて価値のあるものを生み出せない自分の努力と能力不足を棚に上げていること”だったのだ。
振り返ってみれば、どんな時代にもしっかりと売るセールスマンはいる。また、売れる商品もある。そして、いつも行列のできる飲食店もある。やはり、そんな人や店はしっかりとどこか違う努力をしてるからこそ結果を残せるのだ。
鈴木氏の持論の一つに商売は経済学でなく心理学で考えよ、というのがある。不況でも高額品は売れているものもある。世界のスーパーブランドといわれるブティックが毎年オープンしている。それはその商品の価値が認められ消費が見込めるからだ。
とにかく、“不況だからというあきらめのモード”を切り替える必要がありそうだ。人の心理を考える場合、自分だったら〜という考えもちょっとしたポイントに思えてきたな。創意工夫、努力、いいコミュニケーション・・・課題は多そうだな。