「曇り時々晴、午後ところによりにわか雨」

「事実の素顔」柳田邦男著より。
なんだか今日の天気によく似ている。とくにこの本でなくても天気予報ではよく聞くセリフでもある。しかも、降水確率30%などというような天気予報だったらどうだろう。
これは予報を出す側にとってはきわめて都合がよさそうに思える。しかし、受け手にとっては不便なものだ。つまり出かける前に傘を持つべきかどうか迷ってしまうからだ。
この季節の天気はとくに変わりやすい。朝眺めた空模様が半日も続かないことが多い。晴れや曇りの予報で、途中から雨が降ったりするとタクシーは商売繁盛する。
ところで、雨が降る際の表現も曖昧なものが多い。たとえば、曇り一時雨、曇り後雨、曇りところにより一時雨、曇り時々晴ところにより一時雨、曇りところによりにわか雨・・・数え上げれば切りがない。
また降水確率30%、50%といわれてもピンとこない。要するに、自分の行動範囲に降るのか降らないのか。つまり、私たちは傘を持って出かけたらいいのかどうかを知りたいのだが。
もっと切実なのは、なにか特別な行事がある日の空模様だろう。運動会、旅行、お花見、入試・・・そういえば共通一時試験日にはよく雪になっていたな。まあ、自然に向かって文句を言ってもはじまらないか。
たまには、“明日は昼頃からきれいな虹が見えるでしょう”なんてしゃれた予報を聞いてみたいもの。気温の変化が大きいこの季節の変わり目、体調維持にも気を使わねばな〜