1周年記念ですからそれなりのことさせていただきます。

小田急ロマンスカーVSE運転開始1周年記念キャンペーンのキャッチフレーズ。これは小田急線各駅の掲示板のほかチラシにも掲載されていた。“それなりのこと”の部分にはアンダーラインで強調されていた。(ロマンスカーとは小田急電鉄の特急車両のこと)
○○周年記念というのはキャンペーンや宣伝として使うには便利な口実だ。そして、ここでの“それなり”は一つだけではなく、「それなり1、それなり2、それなり3・・・」と6つものそれなりがあったのだ。
つまり、一般的にはロマンスカーに乗車したお客さんへの特典ということになる。ただの特典という表現ではなく、それなりを6つも並べたところにコピーライターの工夫を感じた。具体的な内容については、長くなってしまうのでその一部だけを記しておこう。
たとえば、「箱根ロマンス新聞の1面をあなたの写真で飾る」「乗った人しかもらえない記念乗車証、ポストカード、美術館入場券など」「オリジナル着信音プレゼント」「ロマンスカーと一緒に記念撮影」・・・など。
実はこの6つのそれなり特典以外にも条件付のプレゼントも用意されていた。たった一つのキャンペーンでいろいろな“それなりのこと”が考えらているなと思った次第。
こんなことは、一般のお店でのサービスにも応用できそうだ。ありがとう、という感謝の気持ちをどれくらいのバリエーションで表現できるだろうか。買物の種類にもよるだろうが、その場での言葉以外にもあるはずだ。
電話、手紙、ハガキ、チラシ、メール、粗品・・・要するに感謝の気持ちをどう表現するかだ・・・な。