有名な画家の絵だからすばらしい値段を見るともっとすばらしい

「ハッピーロンリーウォーリーソング」枡野浩一著より。
この一冊はすべて短歌だった。この歌も皮肉っぽくて面白い。ふと、昨日日記に書いた本のタイトルを思い出してしまった。“有名な画家の絵”の部分を“一流のブランド品”と置き換えても意味が通じそうだ。
有名な画家という先入観がなければ、本当の絵の素晴らしさや価値も解らないかもしれない。ピカソダ・ヴィンチの作品というだけで、真剣に眺めてしまったりする。もちろんそれは自分にも当てはまる。
大家といわれる人の名画には値段がつかないものや天文学的な値段のものがある。そこまでいかなくても、有名な画家の作品はびっくりするほどの値札がついている。値段がすばらしい、とはその値段に対する驚きの表現でもあるだろう。
スーパーブランドといわれる商品にも同様のことが言える。世界の一流ブランドだからすばらしい。値段もかなりすばらしく、庶民にはお気楽に手を出せなかったりする。
たとえば、シャネルのジャケット1着50万円・・・そんなものでも、値札を見ないで買ってしまえる人も知っている。思わず自分の家族の1ヶ月の生活費を振り返ってしまう。
高額品を買った時点では裕福に見えても、その人の人生がすべて幸福というわけとは限らない。そんなことも今までしばしば見てきたな。
人は人、自分は自分らしく面白おかしく生きてゆきたいもの・・・(なんだか、相田みつを風になってしまったか)