悩んだら最初に熟読すべき一冊。

R25」(2006.3.16)NO85号より。
この一冊とは、『道は開ける』(D.カーネギー著)のことだ。まさにこれは私自身が考えていた本と一致していた。この本の原題は“How to Stop Worrying and Start Living."となっている。だからと言って単にハウツウものと軽く言ってしまうには惜しい気もする。
世界的なロングセラーだからタイトルだけでも聞いたことはある人も多いだろう。私も学生時代から社会人になったあとでも、何度か読み返している。一度読んだからもう十分ということはない。一読したあと、とりあえずバイブルのように置いておくだけでも心の支えになるかもしれない。
もう、10年以上前のこと、親戚関係の家庭がある事故に巻き込まれた際に、いったい自分は何ができるだろうかと考えたことがあった。どんな慰めの言葉も無力に思えたのだ。言葉はすぐに消えてしまう。
そして、急いで書店でこの本を買い求め、一日も早く立ち直って欲しいとの願いのメッセージとともに、郵送した覚えがある。数ヵ月後、その家族からこの本を読み救われたと手紙をいただき、少しでも役に立てたような気がしたことを思い出す。
この本には単なる説明だけでなく、筆者自身の豊富な具体例でわかりやすく書かれているのできわめて説得力がある。もし、この一冊が横綱とすれば書店に並んでいるほとんどの自己啓発本は三役以下にしか思えなくなる・・・かも。
(別に本の宣伝ではなくひとり言ですから)