ブームという贅肉をこそげ落としても、ちゃんと鍛えた筋肉があるし・

月刊「現代」2006.3月号より。
これは、吉本興業社長の吉野伊佐男氏と中田カウスの対談だった。こう語っているのは漫才師のカウス。ブームを贅肉ととらえているのもユニークに思えた。上記のフレーズの後には「〜立派な骨格が残るはずだ」とある。かなり自信に満ちた言葉でもある。
今月初めの新聞の経済面には笑いの総本山といってもいい吉本興業の業績が好調だったという記事が掲載されていた。それはお笑いブームにのったことが要因であると想像できる。
カウスはまた、「吉本の芸人というのはブームに合わせてつくったもんやない」とも述べている。テレビのスイッチを入れれば連日のように吉本の芸人が活躍している。やはり強さを感じてしまう。
実際ブームが去ってしまえば消えてしまう芸人は多い。しかし、しっかりと10年、20年と活躍し続けるお笑い芸人もいることは確かだ。彼らはお笑い以外でもマルチの活躍ができたからこそ生き延びているに違いない。それも強さの秘訣だろう。
お笑いは無から有を生じさせることでもあるから並大抵のことでは長年その世界では生き残ってはいけない。常に新ネタを作り出さねば飽きられてしまう。ある意味かなりハードなクリエイターではないだろうか。
お笑い以外の番組に出演しても、素人や他のタレント相手でもきっちり対応してる。つまりバラエティ番組で活躍できる芸人はアドリブ力も優れているといえそうだ。
お笑い芸人もちょっと売れ出すと本来の芸ではなく司会やバラエティ番組に顔を出すだけになってしまうのはちょっとさみしい。そういえば、自分の腹回りの贅肉もこそげ落とさねばな〜〜