エンターテイメントとしての教育。

朝日新聞土曜版(2006.3.11付け)より。
フロントランナーというコーナーで山田信哉さん(「さおだけ屋〜」の本がミリオンセラーになった公認会計士)が言っている言葉。
彼は一時予備校で教えていたことがある。そのとき、どうやったらわかりやすい授業ができるのか、どっやったら面白い授業ができるのかを考えていたという。彼自身高校三年生のとき、ヤンキー先生の授業では毎回爆笑していたと述懐している。
すると、「これまでの学校の授業はなんだったんだろう」と思ってしまうもの。つまり分かりやすくて面白い授業はイコール、エンターテイメント性がある授業ともいえそうだ。
私が“エデュテイメント”という言葉を聞いたのはもうかなり前のことだった。つまり、エデュケーション(教育)とエンターテイメント(楽しみ)を組み合わせた造語だ。この「楽しく学ぶ」ことは、教える側からしてみれば、楽しく分かりやすく教えるということになる。しかも、講師にはタレント性さえ要求されてくる。超人気講師はカリスマ予備校講師とも呼ばれている。しかも、その年収は数千万円にものぼる。大会社の社長より年収は多い。
話しはそれてしまったが、楽しく学んでこそ勉強も身につくはずだ。どんなに重要なことも退屈しながらや、いやいややっているうちは身につかないもの。子供たちはゲームやメールで遊んでいるうちにパソコンに慣れてしまう。しかし中年以降のおじさん、おばさんにとっては覚えなければ、学ばなければ、ということが先にきてしまうせいか、マスターするまでにかなり抵抗がある。
勉強も楽しい、分かりやすい、面白いが先に来なければ・・・だな。