対人だと口ごもって何も答えられないけど、メールなら・・・

「人生のツボ」テリー伊藤中谷彰宏著より。
この本は対談に形式になっている。そのなかでテリー伊藤が述べていた部分のような箇所があった。あるIT企業の社長が社員をデスクに呼びつけて、「おまえ、あの件はどうなっているんだ」と問い詰めたところ、その場では答えられなかったのだ。
ところが、10分後に社長のデスクのパソコンにメールが届いたのだ。それは先ほどの社員からのもので、社長の質問に対する答えが理路整然と書かれていたという。
口でしゃべるとうまくまとめられなくても、普段慣れているメールならきっちりと自分の意思を通じさせることができたりする。
その場の雰囲気で思いつかないことも、書いているうちに何となく頭のなかのことが整理されたりするのだ。これは書くことのメリットだろう。難しい表現や漢字も即座に変換してくれるところもうれしい。こんなときインターネットのありがたさを実感する。
メールやネットならまったくしゃべらなくても読んでくれる人がいれば、そこそこ意思は通じるもの。そして、そこには実際に会って話しているときとは異なる面も表れたりする。
私のある知人は普段しゃべっているときには、美術、絵画の話題などはほとんど出てこない。ところが彼のブログには美術に関連した内容がかなり多くでてくるのだ。あるとき彼は別の人から、美大出身ですか、とまで言われたらしい。(実際は経済学部卒なのだが。)
そんな面が表れるのもネットならではのことだろう。ネットで再発見することもあるな〜