理屈が通らなければ納得はしないが、理屈だけでは人は動かない。

「PRESIDENT」2006.2.13号より。
で、結局どうすれば人は動くのかといえば、“情が伴ってはじめて動く”のだ。例えば、「やる気を出せ!」と怒鳴ったところで、言われた方は逆にやる気を失ってしまうもの。
人がその気になって動くのは、どちらかといえば褒められた時や励まされた時の方だろう。
しかし、その言葉は誰にでも共通したものがあるわけではない。「よくやった」「がんばって!」だけでは単調すぎる。100人の相手には100通りの言葉があると考えてもいい。次にいくつかの例を抜粋してみた。
1.褒める言葉の例・・・営業の神様。キムタクよりいけてる。松嶋奈々子よりいい。島耕作だね。切れ味抜群だね。絶好調だね。今、旬だよ。流通業界のイチローだね。ガッツあるねえ。いい根性してる。はつらつとしてる。グッジョブ!。ここ一番頼りになるね。運も実力のうち。当社の4番打者。・・・・・
2.励ます言葉の例・・・失敗は成功の母。命までは取られない。相手も人の子。明日があるさ。明日は休みだ!。君ならできる。努力は必ず実る。神様は見ている。だめもとでいこうよ。お前の根性見せろ!。おきたことは仕方がない。今からでも遅くない。たまにはサボれ。いつでもやり直せる。楽にいけ!。・・・・
ほとんど使ったことがない言葉が多い。自分なりのものが作り出せるだろうか。結局、どんな組織や理論も情に響かなければ人は変わらないし、行動も起こさない。まして誰かが言ってたように、「金で買えないものはない」なんていうのもウソに近い。
上記の例は人が作ったものだが、もっと大事なのは自分で考え出すことなのだ。この部分を書いている筆者は褒める、励ます言葉も100個は必要だともいっているが・・・。相手のこころに響く言葉を豊かに増やしたいもの・・・と思った次第。