・・・この「感謝力」も強さの秘訣だろう。

朝日新聞日曜版(2006.2.18付け)より。
これはスポーツライター増田明美高橋尚子選手について語っているコラムの中にあったワンフレーズ。それにしても、いろいろな「力」があるものだと思ってしまう。マラソンというイメージからは持久力、筋力、肺活力、体力、忍耐力、努力・・・などが一般的には思い浮かぶが、それとはまったく異質な感じがした。
高橋選手は昨年の11月20日東京国際女子マラソンで復活(優勝)を遂げた。それは“チームQ”としての、成果が実証されたことでもあった。そのチームは彼女のほか、ランニングパートナー、トレーナー、食事担当の3名で構成されている。高橋選手は「4人合わせて1人分なんです」と言っている。つまりこれはチーム力の初勝利でもあったのだろう。
増田は高橋選手の強さは先ほどの一般的な“〜〜力”のほかにさらに2つあると見ているようだ。その一つは、明るさ、天真爛漫な性格だと感じているようだ。その性格で苦しみを喜びに変えてしまっているだろう。
また私が意外だと思ったのが「感謝力」だった。これはちょっとした空き時間にもファンレターへ丁寧に返事を書いていることから増田が感じたことだ。つまり応援してくれるファンに感謝することで、それを自らの力、エネルギーに変換しているのではないだろうか。
感謝を丁寧に書くことって頭で考えるほどた易くはないもの。まあ、我々が、ケータイのメールでササッと簡単に返信するのとはわけが違う・・・な。