人間関係の基本は気持ちよさにある。

「なぜ、この人はここ一番に強いのか」弘兼憲史著より。
この本の中では、五十代の人生の先輩(弘兼氏)が二十代の若者(社会人としての経験がまだ浅い)に対して生き方のアドバイスをしている。サブタイトルには「男の決め技100の研究」とある。この本のタイトルと並んで、きわめてインパクトが強いものとなっている。やや大げさにも思えるが。
で、中身はどうかといえば、いたってシンプルな言葉が並んでいる。その代表が上記のフレーズ「人間関係の基本は気持ちよさにある」というようなものだ。わかったようで、わかりにくい・・・。
組織の中にいると気になるのが人間関係だ。それが気持ちいい関係であれば、長続きもするだろう。勝手に言いたいことが言えれば、それでいいわけでもない。
“気持ちよさ”のなかには緊張もあればリラックスもある。真面目さもユーモアも必要だろう。会話やメールでも相手が受け取りやすいボールを投げかけることも大切なことだろう。まあ。ちょっとした思いやりともいえるかもしれない。
それらの根本にあるものはひと言でいえば信頼感があるかどうかではないだろうか。

{蛇足}
ところで、偶然にも今朝のウェブニュースの中では弘兼氏が描くスーパーサラリーマン島耕作がとりあげられていた。
そこには「若いサラリーマンを中心に人気のある島耕作にPR役として白羽の矢を立てた。」とあった。その主な内容は下記のことだった。
09年までに導入される裁判員制度を巡っては、国の世論調査で国民の7割が「参加したくない」と回答しているが、最高裁の担当者は「制度の成功のためにも、島耕作の会社のように協力してもらいたい」と呼び掛けている。
果たしてこのPRはどれほどの効果があるだろうか・・・・