勝負の世界に生きる以上、負けない人はいない。

「勝負脳を鍛える」谷川浩司古田敦也著より。
強いときには負けしらずような印象を受けるが、誰でもどのチームにも負けはある。かつては無敵といわれた世界チャンピオンのボクサーでさえ負けがこんで引退を決意するときがくる。大相撲でも朝青龍は8連覇はできなかったし。
つまりどんな世界に生きようとも一生勝ちっぱなしという人はないと思える。いま世間で言われるビジネスでの勝ち組といわれる人も、それまできっといくつもの挫折を味わわなかった人はないだろう。小さな負けがいくつもあってもそれ以上の勝ちをモノにしてきたのだろう。
谷川浩司もプロの棋士になってから560回くらい(数年前までで)は負けているという。また野球の世界も優勝チームでさえ年間50〜60試合くらいは負けるもの。大事なのは負けたときの気持ちの切り替えということになる。
古田は敗北を消化する力と身につけて強くなる、というようなことを言っている。彼は弱気になったときは、「負けたって命取られるわけじゃないし」と考えている。また、谷川も同様に「別に死ぬわけじゃない、タイトルを取られるだけだ」と開き直っている。
プロのペナントレースの場合は“今日負けても明日がある。今日失敗したものは明日取り返せる”というのがあるから、アマチュアよりもやりやすいかもしれないともいう。
負けたことでいちいち熱くなって冷静さを失っていたら、次にはつながらない。これは決して勝負の世界だけではないぞ、と自分に言い聞かせよう。では、明日があるさ♪でいってみるか・・・な。