個性は基礎仕事力の上に花開く能力。

朝日新聞朝刊」2006.2.5付けより。
PRのページで「仕事力」というテーマで作家の林真理子氏が述べていた。彼女自身、親から「箸にも棒にもかからない」と言われたほど怠け者だったという。しかし、会社に勤めたことで向上心、自己を鍛錬する力がついたと述懐している。
たとえ数年間でも勤めるという経験は確実に人を育てていくものだ。きっちり決められたことをやり遂げる。人と協調していかなければ、組織の中では円滑にものごとは運ばない。また約束を守ることの大切さも実感するはず。
もしかしたら、喜びや楽しみの前に悩みや苦しみのほうが多いかもしれない。しかし、それは修行の場と考えるしかないだろう。そのうちきっと人間としても成長してるに違いない。
彼女はまた“筋力と同じで仕事力もトレーニングを続けていないと次第に衰えていく。”と面白いことを言っている。新聞などで常に情報収集して幅広い判断力をつけることだろうか。
よく学生時代に教師から言われたことは、“会社員は給料をもらいながら教育してもらっている。”というようなことだった。とくに経験の浅いうちは会社または組織は一人前の戦力になっていない社員に投資している。また世間の常識は働くことで身についてくる。
林氏は“企業は人を一人前にする”とまで言っている。まあ、それも本人の自覚次第だろう・・・な。