一番貧しい時、大変な時に最もいいものを発見できる。

「へそまがり人生設計メモ」藤本義一著より。
一般的に金持ちがハングリー精神を持つのは難しい。また、ハングリーであることとプアーはちょっと混同しやすい。
藤本氏は次のように言っている。「金がないために気持ちまで貧しくなったらそれはハングリーじゃなく、プアーだ」と。なぜか水前寺清子の、“ぼろは着てても心は錦♪”って言う昔の唄を思い出してしまった。(おやじだからしょうがないか)
さらに彼は父親から聞いて一番印象に残っているのは「頭に詰め込んだものは、死ぬまで失われない」という言葉だそうだ。財産や書画骨董を収集しても盗難や災害にあって失う可能性はある。しかし、頭の中にあるものは誰にも盗めない。自ら身につけた技術もそうだろう。
問題は頭に何を詰め込むかなのだ。そんなときハングリーなら、きっちりと価値のあるものを詰め込める機会かもしれない。知恵を働かせねばならないのはそんなときだろう。それがタイトルにある「一番貧しい時、大変な時に最もいいものを発見できる」となるのだろう。
同じことを繰り返すようだが、もしいま何かで大変だったらそれまで目の前に現れなかった“価値ある何か”をつかむチャンスかもしれないな。その何かは人それぞれの環境や境遇で異なっているだろう。
健康も失ってはじめてそのありがたみを痛感する。ときには気持ちを引き締めねばな。