気持ちは自分でリセットするしかない。

朝日新聞」土曜版2006.1.21付けより。
料理家の栗原はるみさんの言葉だった。(たまたま前日食物について触れていたためか、興味をそそられた記事が目に入った)この人は、元祖カリスマ主婦を卒業して今や世界のスーパー主婦とまで呼ばれている。昨年はレシピの英訳本で「グルマン世界料理本大賞」のグランプリを日本人ではじめて受賞しているほど。
そんな彼女が料理家に転じたのは36歳で、それまでは専業主婦だったという。二人の子供が小さいとき、自分の仕事も忙しくて気持ちがすさんですさんでいたらしい。そこで、楽しくなるためにはどうしたらいいのかと考えたのだ。その結果、角皿に庭のあじさいを一輪添えるなどの玄関飾りを思いついたことだった。
すると意外にもそんなことで、家事を楽しめる自分に戻れたという。誰にでもできそうな、ちょっとしたひと工夫だ。そんな大したことでないが、ちょっと気分がよくなることが大切だと気づいている。今でもそれは続けているという。
「ゴミ出しエプロン」も同じような発想で考えたらしい。“どうせゴミを出すなら、ちょっとかわいくて近所の人に見せよう、と思えたほうが楽しいかな”、と思って作っている。その他、おいしいお茶を飲んだり、自分へのごほうびにすてきなティーカップセットを買うなどのほんのちょっとのきっかけで気持ちをリセットしている。
特別大げさなことをしなくても、生活が楽しくなるためのちょっとした工夫は意外にも身近にあるかもしれない・・・おじさんにもね。ウェブ日記もその一つかな。