不要な流行や商品の存在を知ることによって、自分の人生だけが損をし

産経新聞」H18.1.6付け朝刊、文化面より。
連日テレビ、新聞、雑誌等のマスコミを通じて膨大な情報が流されている。商品や流行に敏感であろうとなかろうと、自分の生活とは関係なさそうな情報を目にする機会は増えている。
マスコミは世間でいう“勝ち組”の贅沢さをさらに増幅して伝えているようにも思える。庶民とはかけ離れた数十億という単位がしばしば簡単に扱われ過ぎているようだ。
一方ではニートやフリーターも増大していることも事実だ。さらに、事件、事故、災害のニュースも連日報道されるたびに、自分のラッキーさを痛感することもある。
耐震強度偽装の判明したマンションにお住まいの住民の方々も、不安な毎日を過ごしているに違いない。急に降ってわいたような事件に巻き込まれてしまいお気の毒としか言いようがない。怒りをどこへ持って行けばいいのか解らないようなことばかり多すぎる。
自然の気まぐれで大雪の犠牲になったり雪に閉ざされてしまった方々も多い。繰り返すようだが、平穏無事で過ごすこと自体が極めて幸運だと思えてくる。
そう思えば、流行や贅沢品の存在に惑わされたりすることが極めて小さなことに見えてくる。比較したりすれば損をしているように思えても、実際はなにも損などしていないのだ。もっと自分にとって本当に価値あることは何なのかを問うべきかも知れない・・・な。