兼好ほどの人でも、自制を失ったのであろう。

日経ビジネスアソシエ」より。
“大人の日本語”というコーナーで外山滋比古氏が語っている言葉。
要するに、古典中の古典と言われる「徒然草」を書いた兼好法師でさえも、自慢話を書いていたからだ。第238段には“自賛のこと七つあり”とある。ここにはなんでもない手柄話が七つも並んでいたことに筆者の外山氏は驚いていた。
話し手からすれば、自慢話ほど楽しいものはない。しかし、聞かされる方としてはこんなにありがたくないものはない。むしろ上手な手柄話より、つたない失敗談のほうがはるかに面白いし興味深い。
筆者は“自慢話しに限らず、自分のこと、自分にかかわりのあることを吹聴するのはいくら上手に話しても、聞く人にうっすら不快の念をいだかせる”と言う。これはつい忘れがちなことでもあるな。
もし書かれたものであるなら、そんなものは読まなければすむことだ。しかし、目の前の人が声にだして話していることは避けがたいから困ってしまう。気をつけねば。
ということで、以上のことは自分の今年の反省と翌年の抱負としておこう。(ムリかもしれないが・・・)