「人間は、親が心配するようなことに、その人の才能がありえる。」

「自分らしく生きる」の中で戸田奈津子さんが、ジム・キャリーというハリウッドのトップコメディアンの言葉を引用した部分。
彼女は俳優は夢が叶うより失敗するほうが多い仕事だと言っている。アメリカでは俳優をやりたい人の1パーセントだけしかその仕事につけないという。つまり、99パーセントは夢が叶わないのだ。それでも好きなことだからそれに向かって頑張っているのだろう。
ジム・キャリーの得意技は顔面芸だったのだ。子供のころから鏡の前で百面相をするのが好きだったという。そして、両親のところへ行って見せると、そういうsilly(お馬鹿)なことをするのはやめるようにと叱られていたのだ。
しかし、同じことを繰り返しているうちに、その一生懸命さが親に通じて、ある日突然funny(面白い)と言ってくれるようになったという。これはジムを支える言葉になったのだ。
そこで、後に人の才能の本質についてタイトルのフレーズ「人間は、親が心配するような・・・」となった訳だった。もちろん“心配するようなこと”とはいっても当然犯罪のようなことは論外だろう。彼は自分の才能を活かせたからこそ、わずか1パーセントの中に入って、トップコメディアンになれたのだ。
才能を生かすとはいっても、当然寝食を忘れるくらい夢中になれる何かがあるということが前提かもしれないな。何をやっても飽きっぽいというのは才能にはほど遠いか・・・