とても人には言えないような、でもちょっとぐらいはお聞きいただきた

「デパートB1物語」吉田菊次郎著より。
筆者はべつにデパートの社員でもない。しかし、洋菓子店のオーナー社長をしていて、デパートの食品売り場に出店している人だ。
つまりサービス業の一員であることには変わりはない。するとそこでは、上記のタイトルにあるような人に聞いてもらいたいような出来事がでてくる。それらは、“冷や汗、脂汗、涙と笑い、そして感動の人生模様”でもあるという。
まあ、サービス業にかかわらず仕事をしていれば、また日常生活をしていてもそんなことはたまにはあるものだ。しかしデパ地下、つまり食品売り場では連日お客さんでごった返しているわけだから、平穏無事で過ごせることは少ないのかもしれない。
よくスポーツは筋書きのないドラマだという言葉を耳にするが、ここ(デパ地下)でも同様なことが起こっているのだ。来店客数が多ければそれだけクレームの発生する確率も高くなるだろう。お客は勝手なもので自分の主張だけを通そうとするものだ。
ちょっとしたこともクレームになりやすい。サービス業であることから、一方的に受け身にまわらねばならない販売員も苦労が多いに違いない。
どんな仕事でもそれなりにストレスは溜まるもの。それを親身に聞いてくれる人が身近にいればいいが、いつもそうそう都合よくはいかない。だから時には日記に書いて精神の浄化をはかる人も多いのだろう。
ホームページやブログを読んでいるとしばしばそんなひとり言日記に出くわすことがある。ウェブ上の日記ならそれを読んだ誰かが、その人の気持ちを理解して解決のヒントを与えてくれる可能性もある・・・かな。