大人というものは仕様のないもので、子供が持っている疑問を持たなく

「人間というもの」司馬遼太郎著より。(菜の花の沖 三よりの抜粋)
振り返ってみれば誰でも子供のころは、わからないことに対して、「なぜ?」「なに?」「どうして?」などとしつこく訊いていたもの。
上記のフレーズのあとには次のセンテンスが続いていた。「天地人のさまざまな現象について、なぜそうであるのかという疑問を忘れたところから大人が出来あがっている。」
そうかもしれない。
大人になるにつれて、そんな単純な、と思われることなど尋ねるのが何となく恥ずかしくなってしまう。だから、知っていそうで、知らないことがどんどんと増えてしまう。そうなると、当然子供から訊かれても即答できないものだ。
いつしか、疑問など持たなくなってしまっている自分に気がついた。いかんな。今度、疑問が生じたら知っていそうな人に訊いてみるか、こそこそと調べてみようと思う。そうすれば、少しは知ったかぶりができる・・・かも。