仕事の永久燃料!パーソナル ブランディング。

「PRESIDENT」2005.12.19号より。
この号の特集は“やり抜く力”となっている。この聞き慣れないパーソナルブランディングとは、自分の強みを見つけて自分自身をブランド化することだった。すべての人は何らかの才能を持っている、という考えが前提になっている。そこで、その得意分野=有能な部分を伸ばすことを考えるのだ。
自分にしかない価値を伸ばすことで、いやな仕事を根性だけで頑張るよりも、自然といいサイクルで仕事がまわるようになってくるという。確かに高いモチベーションが維持されればいい仕事だってできるに違いない。その意味で、パーソナルブランディングは、仕事を無理なく、楽しく続けるための“永久燃料”でもあるらしい。
ある人の例が掲載されていた。有名化粧品メーカーの美容部員だった佐伯さんは、60歳までは社会的に無名だったが、退職したとたんに著書がミリオンセラーになり、美容業界のカリスマアドバイザーとして活躍している。
佐伯さんは、美容部員時代に会社から「これを売れ」と指示された商品を売らなかったという。さらに会社のノルマにも従わなかった。しかし、彼女の売り上げはダントツの一位だった。それは「お客様の肌にいいものを売る」というのが自分の信念だったからだ。
会社の側に立って会社を見るのではなく、顧客の側に立って顧客を見ることができたからこそ、他の美容部員との差別化がはかれたのだろう。
好きでもない仕事で長い間モチベーションを維持するのは容易ではない。特技や好きなことを仕事にリンクできるかどうかがヒントのような気もしたな。昔から言われる“好きこそものの上手なれ”を仕事に組み込めるかどうか・・・