さあ次の話題は・・・というときに、スポーツはまったく便利な存在で

『スポーツを「読む」』重松清著より。
つまりこれは、商談などのメインの仕事が終わったあとで、次に何を話そうかと思ったときのことだ。
最近の話題なら朝青龍の七連覇や琴欧州大関への期待などならほとんど誰でも共通して知っているだろう。
自分が全くスポーツをやらなくても、周囲には熱心に話したりする人はけっこう多いもの。書店に行けばかなり多くの種目のスポーツ雑誌も並んでいる。ということは、それだけ多くのファン(読者)がいるということでもあろう。
そんな雑誌を買う人は、実際にそのスポーツをしている人ばかりではない。むしろ読んで楽しむ人のほうが圧倒的に多いはず。プロレス、サッカー、相撲、プロ野球・・・それらは観戦して楽しむものばかりだ。
たとえスポーツの競技そのものに興味はなくても、意外なところで相手との接点は見つけられたりする。例えば、プロ野球ならドラフトやオーナーの発言について、日本人メジャーリーガーの活躍についても可能だ。また、経営的なことでは、楽天パ・リーグでは最下位だったもののリーグとしては利益を出したことなど。さらには、タレントと選手との芸能ネタまでも含まれよう。
このように、ほとんど無責任にスポーツ新聞ネタを語ることも可能なのだ。スポーツ新聞にはスポーツ以外の世間話で通用する話題も満載されている。
現在取り組んでいるスポーツや過去にやっていたスポーツの話題なら説得力もあろう。全く別なところでは、スポーツから健康関連の話題にも発展させることもできる。いま自分または相手が健康のためにやっていることなども関心があるかもしれない。
こんなふうに、スポーツは差し障りのない話題としても便利なものだな。仕事で冷や汗かくより、スポーツでいい汗かきたいもの・・・