日記をつけているから几帳面だと決めつけてしまうわけには行かない。

「文房具56話」串田孫一著より。
文房具に関心がある私は、時どきこの本を取り出して読んだりしている。そのなかの、日記について触れている部分にあったフレーズ。
たしかに、そのとおりだと自分のことを振り返っても納得できる。学生時代にも数年間にわたって書いていたことがある。しかし、だらしのない性格はそのままだ。とても几帳面にはほど遠かった。とっておいたり読み返す気にもならず、すべて捨ててしまった。
最近はパソコンを使ってインターネット上に書いたりはしているが、それは従来の手書きのときと比べて、内容が異なってきている。やはり知らない人に見てもらうために書いているからだろう。
そして、ネットで書き始めるとそれは誰かに読んでもらい、さらにどう感じてもらえたかまで含めて(つまり書き込みやコメント)完成したと思うようになってしまった。そして、なんでもとにかくどうでもいいようなことまでお気楽に書いてしまうようになってしまった。ある意味ウェブ日記症候群に陥った・・・のだろうか。
私の周辺には手書きで日記帳に書いているなんていう人は一人もいない。しかし、ホームページやブログで“読まれるための日記”を書こうという人はますます増えそうだ。日記というよりむしろ、交流の機会かもしれないな。