「自慢話しになっちゃうかもしれませんが・・・」

今日聞いた話しの前に知り合いのAさんはそんな前置きで話してくれたのです。Aさんはデパートのお得意様係をしている。
あるとき彼はお得意様から年末の30日にタキシードのクリーニングを依頼されたという。しかも新年の5日までに仕上げて欲しいという希望だった。ところが、Aさんの勤務するデパートではクリーニングの取り扱いはしていなかったのだ。ふつうなら、そこでお客さんには丁重にお断りすれば済むものだ。
しかし、Aさんは同業他店数店(デパート)にも問い合わせたのだ。しかし、やはり注文は受けるものの仕上がりは取引先の都合で5日以降だという。ふつならここまで説明すればお客様だって納得してくれそうだ。
ところが、Aさんはさらに考えた末、そのデパートの最寄のホテルに相談したのだ。すると、そこでは希望どうりの5日には仕上げることができるという。さっそくそこへお預かりしたタキシードを持参して、5日までには仕上がったタキシードをお客様にお届けできたのだ。当然お客様は感激したことは言うまでもない。
こんな話しを聞いても決して自慢話に聞こえなかったのは、「自慢話しになっちゃうかもしれませんが・・・」という前置きがあったからかもしれない。それにしても、通常のサービスを超えたところに真のサービスはあることにも気づかされた。今朝はちょっといい話に出会えたような気もした・・・な。