仕事運を呼び込む外見演出術。

日経ビジネスアソシエ」2005.11.15号より。
このコーナーの筆者は岡野宏氏で、2000年までNHKアート美術部に所属し、約10万人のメークと衣裳を担当してきたプロだ。
タイトルでは「仕事運を呼び込む外見演出術」となっていた。それだけでもちょっと興味深い。その下には次の語句もちりばめられてる。
“成功の顔学”、“The face of success”、“住む世界によって変わる眉の形と太さ。ヒーローは太眉、悪役は細眉”、“好感度の高い眉を手に入れるためのアドバイス”、“男女を問わず鼻筋が太ければ太めに、細ければ細い眉にするのが基本・・・”など。
筆者は職業柄面白いことに気づいていた。それは今年の正月の駅伝中継に映し出された選手たちの眉の多くが細く鋭角に剃られていたからだった。岡野氏は「あの眉は汗が光る爽やかなスポーツマンの眉ではない。任侠映画に出てくるチンピラの眉だ」と手厳しい。
もしかしたら、これは漫画のヒーローが変わった影響ではないかとも考えている。かつては、「あしたのジョー」の矢吹丈力石徹、「巨人の星」の星飛雄馬たちの太くて重みのある眉が定番だった。ところが、最近のヒーローたちの眉は細くて一直線に吊り上っているという。
実際は、細くて吊り上った眉は人に威圧感を与える。むしろ本物の強さというより強がりとも取れる。欧米でも細くて上がり調子の眉は悪魔やドラキュラなど怪人を表現する眉形だった。
私など生まれつき眉は太くてもヒーローとは程遠い。娘も私と似て眉は太かったものの年頃になってからは勝手に細く剃ってしまった。もうすっかり親子とは思えないほど・・・う〜むである。
外見の演出だけで仕事運がほんとうに呼び込めるのだろうか。まあ、ある程度の身だしなみだけは必要だろうが、それ以上となるとかなり努力も必要かも。