強いチームより勝てるチームを。

スポーツニッポン」2005.11.8付けより。
これは、レギュラーシーズンで3年連続1位を続けながら、2年間リーグ優勝を果たせなかったホークスの王監督の言葉だ。
プレーオフでは2年連続で2位チームだった西武、ロッテに日本出場を阻まれた。「こういうシステムがある以上はプレーオフで勝って日本一になるのが究極の目的だ」と言っている。
そこで、「来期は強いチームより勝てるチームとつくろう」と考えている。強い=勝てる、ではないらしい。ということは、どんな試合でも結果的に勝ってしまえばいいのだ。10−1、でも10−9、でも1−0でも同じ1勝には違いない。しばしば、相手のエラーや押し出しで勝負が決まることもある。(もし日本を代表する捕手、城島を欠いたらどうなるのだろう)
この際は、強そうに見えることは全く関係ない。最近のセリーグジャイアンツは強力打線をずらりと揃えて相手投手に脅威を与えたものの、試合では低迷し続けた。投打のバランスが何よりも大切だったのだろう。“強そう”と“勝てる”のとはまったく別ものだとわかる。
さて、勉強や仕事でも似たようなことが言える。十分試験勉強はしたものの、当日が体調不十分だったりケアレスミスで点数を失うことはよくあるケースだ。また、営業の仕事なら途中は上手くいっても、代金を完全回収するまでは終了したことにはならない。
何ごとも最後のツメが甘ければ、それまでの努力も消えてしまうもの・・・かな。