トレーニングは仕入れ、仕入れがまずくて商売できっこない。

「勝つ、スポーツサイエンス」田中誠一著より。
これはプロゴルファーの金井清一が考えていたことだ。彼は筆者の田中氏にマンツーマンのトレーニングを受けるために、朝4時半に車で家を出て6時には筆者の家の前で待機していたという。
レーニングについて、なんとハングリーで貪欲なことかと驚かされる。金井は自身の言葉で次のように表現していた。
「だって先生、寿司屋でも、朝起きて魚河岸に行って仕入れてさばいて仕込みをやって、それから売るでしょ。売るというところは我々では試合です。トレーニングは仕入れと仕込みの段階で、トレーニングをしないで試合ができますか。」
こんな金井だからそこ、かつて全巨人軍の選手に対して「プロはかく在るべし」というテーマで講演ができたのだ。その背景には、日本のプロ野球選手にはその辺の姿勢が欠けていたからに違いない。
やはり、商売をするにはまず仕入れが基本になってくる。スポーツマンではトレーニングということだ。サラリーマンなら常に幅広く新鮮な情報を身につけていることだろうか。
また、接客業に携わる人なら笑顔のトレーニングや発声、人にはない独自のサービス精神を養うことだろうか。
常に仕事でいい結果を出すためには、それが可能な身体、精神をつくっておかねばならないのだ。ところが実際はそんなことはついつい忘れがちなことでもあるな・・・