今の時代、一生懸命やれば報われるということが少なすぎる。

朝日朝刊2005.10.6付け文化総合面より。
このコーナーの見出しは、“ユニーク検定、増殖中”となっていた。
最近では今まででは考えられなかったものが検定試験として出現してきている。たとえば、オタク、京都、忠臣蔵、焼酎、(少年)ジャンプ、バカ、大人力、沖縄地理、エンタ!検定など。なかには3回で終了してしまった温泉検定などもあった。
記事によれば、このようにさまざまな検定が増えた背景には、“努力の成果を確認できる社会的な階段が今は崩壊している”からだという。
ある程度努力してもそう簡単に成果は出るものでもないし、また達成感を味わったり、第三者に認めてもらえることは少ない。だから、お楽しみとして趣味などの達成感を味わうにはいいかもしれない。ただ、学ぶプロセスを遊び心でやる分にはいいが、その資格で生活の糧になる保障などはないだろう。
私が経験した検定は子供のころやった珠算程度かな。学生時代に受験した英検1級は3度チャレンジして挫折してしまった。能力と根性がない自分を痛感。
そういえば三国志ファンも多いから、三国志検定など繁盛するかも。もしかしたらもうあるかな。
いずれにしても、検定試験のウラにはビジネスが見え隠れしているように思えてならない。