成功しても、オレは同じ仕事は3年以上はやらない。

朝日新聞2005.9.12付け記事より
これは「仕事考」というコーナーで岡野工業の経営者岡野雅行さんが言っている言葉だ。この人のことは先月もこの日記で触れていた。(   )
岡野さんの工場はどんな感じなのかということは次の説明がわかりやすい。“言ってみれば、大学病院で治らないって言われた患者が、最後の望みで小さな町医者をたよってくるようなもんだ。オレの腕が悪かったら、この製品は世の中に出ない。”
実に誰にでもわかりやすい表現だ。これは刺しても痛くない注射針を開発し製品化できたときのことだ。現在これを販売している会社の担当者は岡野さんの工場に来る前に全国の数十社に頼んで断られたという。こんな不可能と思われる仕事を可能にしてきたからこそ出る、シンプルで説得力ある言葉なのだろう。
この人がすごいと思ったのは常に次の開発を目指していることだ。たとえ成功してもそれだけにはこだわっていない。だから3年以上は同じ製品を作り続けることはないのだ。同じ仕事をしていると次の開発ができないかららしい。
それを岡野さんは次のようにも言っている。“止まれば水は腐ってしまうだろう。流れなきゃ。流れれば新しい情報や仕事が入ってくる。”
自分の日常の生活や仕事がマンネリに陥っているかもしれない、ちょっと反省させられた・・・な。