まるで勝つためのDNAが組み込まれているような感じがした。

昨日の朝青龍の6連覇を見ていてふと思ったこと。
昨夜から今朝にかけて、テレビのスポーツニュースでは朝青龍の千秋楽の取り組みを何度も流していた。それを見る度もう何年も日本人力士が横綱になっていないことにも気付いた。少なくとも、この一年間は日本人力士は優勝していない。
NHKのインタビューのなかで昭和の大横綱だった大鵬親方は「彼の7連覇の可能性はありますかね?」という質問に対して即答で「もう、可能です。できなかったらバカヤローといってやりますよ」と真剣にしかもにこやかに語っていた。
それは朝青龍にとってはものすごい激励でもあるだろう。勝つのは当然だろうと言っているようでもあった。その様子をみていた彼もにこやかに微笑んでいた。彼の、次も優勝したいと言う言葉は、心の中では史上初の7連覇をすでに思い描いている筈だ。
彼の父はモンゴル相撲の元関脇、兄3人もモンゴル相撲の力士やレスラーになっている。格闘技一家に育った彼もまた闘争心が強かったのだ。かつて横綱貴乃花若乃花も相撲界ではサラブレッドのような存在だった。しかし、ハングリーさでは朝青龍には勝てないだろう。
もう一つの記録である、年間最多勝を塗り替えるかどうかも注目される。いったいいつになったら彼以上の日本人力士は誕生するのだろうか?