技術とかコツとかいくら覚えても、けっきょくはその底にある魂が大切

「何を書くか、どう書くか」板坂元著より

たまたま、本棚にカバーが外れている昔の本があったので、ぱっと最後のほうを開いてみたらそこにあった言葉。

この本の発行を見ると25年も前のものだった。新刊で買った覚えがある。いかに本の整理をしてないかもわかる。でも、捨てなかったということは後でまた読むかも知れないと思っていたのだろう。

このワンセンテンスだけがとくに浮かび上がっているように見えてきたのだ。何でも近道をしようと技術やコツ、つまりノウハウみたいなものをつかもうとしてしまうことが多い。文章だけに限らない。仕事にもいえそうだ。

でも、いくらそれ(技術やノウハウ)を字面で理解したところで、実際にすぐに応用できるほど物事は甘くない。文章が上手いかどうかよりもその作者の魂がこめられているかどうかのほうが重要だということだ。

よく、小説の新人賞の講評のなかに小説自体は決して上手いとはいえないが、作者の気持ちが伝わってくる、というようなことが書かれている。これも似たようなことだろう。

この日記も同様かもしれない。あとで自分で読み返したくなるようなものはきっと少なそうだな。と、いまこれを書きながらふと思った次第・・・・