「今のノウハウを持ってあのころに戻してくれたら・・・」

R25」(2005.9/11〜22号)より
こう語っているのは矢沢永吉。確かにそう思うことってありますね。彼はデビューしてからずっと熱く走り続けてきたようにも思える。だから随分長く活躍しているようだが、まだ56歳と意外に若い。(いま、学生時代にキャロル時代の矢沢をライブで観たことをふと思い出してしまった。)
そんな彼でも今まで試行錯誤で生きてきたらしい。私たちも若いころはなんであんなことで悩んだりしたのか、と思うようなことも後になってみれば、意外に簡単に解決の糸口が見つかったりするもの。しかし、その頃は暗くて長いトンネルがどこまでも続くような錯覚をしたものだ。
やはり、試行錯誤があるからこそ、自分なりのノウハウは身につくのかもしれない。矢沢も「今のノウハウを持ってあのころに戻してくれたら、全部カタつけてくるのにな」と語っている。当時は完成された作品だと思っていたものも、後からみれば修正したくなるような気分になるものだ。そう思えるということは、それだけ自分が成長した証拠でもあるだろう。
今も彼は情熱的で最高でいたいという。そして、今の自分も遠回りしたからこそ(ノウハウが)つかめたというような意味のことをいっている。一見ムダだと思えることも後からみれば、決してムダにはなっていないってことか。しかし、そう思えるためには、だらだらと過ごしてはいけないのかもしれない・・・な。反省せねば。もう遅いか・・・