長く成功し続ける人は趣味も大切にしている。

THE21 2005 10月号より
ビジネス・エリートの頭脳活性術というコーナーで吉田たかよし氏が語っていることば。
ここでは米国のライス国務長官を例に挙げている。彼女は家柄や親の七光りがモノをいう政界で、逆境を乗り越えて成功を手に入れている。黒人と女性というハンディキャップを乗り越えてホワイトハウスでNo3のポストへ上り詰めたのだ。米国史上、はじめての黒人女性で国務長官に就任している。
ライス女史は逆境をプラスのエネルギーに切り替え、前向きに努力して今の地位を手に入れたのだ。十九歳で大学を卒業し、二十歳で大学院を修了。ロシア語、フランス語、スペイン語も操る。暇さえあれば勉強や仕事ばかりしているようだ。人並みはずれた努力をしてきたに違いない。
しかし、彼女は今でも毎朝五時に起床してジョギングやエクササイズで汗を流しているという。またプロ並みのピアノも弾くし、ストレス解消のためのショッピングにも積極的だそうだ。つまり気分転換の時間も計画的にとっているのだ。
逆境を乗り越えるには、余暇をとおして脳全体のコンディションを常に整えておくことが必要らしい。オフタイムが充実しているからこそ、仕事にも活力がわくということだ。
“多忙にもかかわらず、趣味を大切にしている人は、ビジネスの勝ち組の中にも少なくない。”こう言う吉田氏自身もNHKアナウンサー、医師、代議士秘書という全く異なる分野の仕事を1人で経験したマルチ人間だ。そんな彼の言葉には納得させるものがある。