一日に百人に会うことを営業ノルマに課してきた。

「THE21」 2005 10月号より
こう語っているのはダイエー会長兼CEOの林文子さんだ。いま書店にはこの人の書いた「失礼ながら、その売り方ではモノは売れません」が平積みになって売られている。
一見するとだだのおばさん(失礼!)にしか見えないが、過去はトップセールスウーマンでもあったのだ。それはタイトルにもあるように一日100軒の飛び込み訪問をこなしたからでもある。ホンダ販売店では入社一ヶ月で支店トップの成績を上げている。その後BMW世田谷支店に転職してからは2年目で98台を達成し、以後5年間はトップセールスをを続けていたのだ。さらに新宿支店長としては5年間ほとんど1位をキープしたという。
このような実績をあげた人でも飛び込み訪問では屈辱感をたっぷり味わってきている。そうして本物のビジネスマンになってきたことが分かる。だからこそ、“一日に百人に会うというノルマ”も説得力がでてくる。現場からのたたき上げはやはり強いと感じさせものがある。
今後のダイエー再建に期待したいもの。でないと私の住む地元のダイエーも閉鎖されてしまうかも知れない・・・なんて、きわめて個人的、ローカル的なことを考えてしまった。